睡眠の知識
睡眠は自律神経の働きに大きく関与しています。
自律神経とは、自分の意思とは関係なく動く神経のことで、手や足を動かしているのは自律神経ではありません。
自律神経は、心臓の鼓動や内臓の働き、血流の流れ、ホルモンのバランスなどの、人間の生命維持に深く関わる部分を、自動的に調整する役割をしています。
その自律神経は、交感神経と副交感神経の二種類に分かれていて、交感神経はアクセル、副交感神経は、主にブレーキのような役割をしています。
この、自律神経に関しては「心と脳神経についての知識」のところで詳しくお話いたします。
夜、眠れなかったり夜中に起きてしまうような人は、脳を交感神経が過剰に支配しすぎているために、安眠が出来ていない可能性があり注意が必要です。
また、睡眠に関して注意しなくてはいけないのは「何時間寝ているか?」も重要ですが、実は「何時頃に寝ているか?」その時間帯も大きく関係してきています。
脳は、午前0時を境に前後3時間、つまり夜の9時から明け方の3時までが、副交感神経が支配しやすい時間なのです。
つまり、この時間内により多くの睡眠が取れれば、質が高く深い睡眠が取れます。
また、それ以外の時間帯に睡眠を取っても脳が休まらず、自律神経に悪影響を及ぼします。
まずは、1時間でもいいですから、早く寝ることを心がけてみてください。
そして、寝る前の過ごし方や入浴の方法などでも、睡眠の質は大きく変わりますので、間違っても寝る前に、交感神経が高ぶるような行為は避けてください。